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2026年度診療報酬改定の動向
在宅医療の方向性を紐解いていきます。
中央社会保険医療協議会 総会(第646回)
【Ⅱ-5-1 地域において重症患者の訪問診療や在宅看取り等を積極的に担う医療機関・薬局の評価-⑩】
⑩ へき地診療所における在宅時医学総合管理料・施設入居時等医学総合管理料の見直しについての要約
1.基本的な考え方
医療資源が少ないへき地等において、在宅医療の提供体制を維持することは極めて困難である。
本改定では、都市部と同様の厳格な実績要件(看取り件数や重症患者割合など)をそのまま適用するのではなく、地域の実情に応じた柔軟な評価を行うことで、へき地診療所が在宅医療を継続できる環境を整備することを目的としている。
2.具体的な改定案の内容
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施設基準の緩和・特例:
在医総管や施設総管の算定において、へき地診療所に限り、特定の重症患者実績や夜間対応体制の要件を緩和する特例措置の導入。 -
遠隔医療との連携評価:
医師が常駐しない地域や訪問に時間がかかる場所において、オンライン診療や遠隔モニタリング(厚生労働省)を活用した管理を、対面訪問と同様またはそれに準ずる形で評価する仕組みの検討。 -
兼務・応援体制の評価:
派遣元医療機関からの応援医師による往診や管理を、へき地診療所の実績として認めやすくする運用見直し。
3.現場への影響
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提供体制の安定: 実績が少ないことで評価が下がる(減算される)リスクが軽減され、少ないスタッフでも在宅医療を継続しやすくなる。
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ICT活用の推進: へき地ならではの「移動コスト」を削減するため、デジタル技術を活用した管理体制への移行が、収益面でも後押しされる。
まとめ
「地域の灯を消さないための柔軟化」。 効率や実績だけでは測れないへき地医療の特殊性を認め、管理料の要件を緩和・適正化することで、孤立しがちな地域の在宅ケアを支える。
■ 中医協議事録
出典:中央社会保険医療協議会 総会(第646回、令和8年1月30日)
本ページ掲載に関する情報は、公開情報および当社独自の分析に基づく参考情報です。
記載内容の正確性・完全性を保証するものではなく、実際の改定内容や運用方針とは異なる場合があります。
ご利用にあたっては、最新の厚生労働省・中医協の公式資料をご確認ください。